いわて農林水産物機能性活用研究会メールマガジン2024年6月号
目次
1 機能性食品等に関するニュース
2 食や健康に関するイベント
3 今が旬!いわての農産物紹介
4 研究会からのお願い
1 機能性食品等に関するニュース
〇最新の機能性表示食品届出情報
(消費者庁「機能性表示食品届出データベース」より(令和6年6月20日現在))
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令和6年4月1日~30日の期間消費者庁に届出があったものは120件でした。食品区分は、「生鮮食品」が3件、「加工食品(サプリメント形状)」が63件、「加工食品(その他)」が54件です。このうち生鮮食品は以下の通りです(「商品名(名称)機能性関与成分」で記載)。①「みちのく森林鶏 もも肉(鶏肉)イミダゾールジペプチド」、②「浜の小松菜(小松菜)ルテイン」、③「氷温熟成氷室豚14日熟成 特選(豚肉)オレイン酸」
機能性表示食品の届出情報検索 | 消費者庁 (caa.go.jp)
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〇「ほおずき葉エキス」を日本で初めて配合した「ボディウオッシュ」と「ハンドウオッシュ」が6月19日より発売開始されました。
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㈱マッシュホールディングスのウェルネスビューティーブランド「F ORGANICS(エッフェオーガニック)」は6月19日(水)より、「ナチュラルボディウォッシュN」と「ナチュラルハンドウォッシュN」各アイテム2種の香りの計4商品を全国のコスメキッチン・ビープル・メイクアップキッチン各店舗およびオフィシャルサイトで発売しています。この製品には、日本で初めて保湿成分として「ほおずき葉エキス」が配合されています。
このエキスは、県内で食用ほおずきを生産している「株式会社ネクスグループ」と当研究会会員の「株式会社ファーメンステーション」、「公益財団法人岩手生物工学研究センター」が、未利用資源として廃棄されていた食用ほおずきの葉を原料として開発したものです。食用ほおずきは、ネクスグループ内のネクスファーム事業部(NCXX FARM ネクスファーム)が、ICT技術を適用して花巻市で生産しており、同事業部のオンラインショップなどで果実やアイスクリームなどが販売されています。しかし、葉や茎が毎年廃棄されていたことから、そのアップサイクルに取り組みました。
製品情報等の詳細は下記サイトを参照ください。
●㈱マッシュホールディングス
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002628.000018505.html
●㈱ファーメンステーション
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2 食や健康に関するイベント
〇宮田 満のバイオ・アメイジング~緊急対談 バイオのあの話題はこれからどうなる?!/ 感覚栄養学でWell-beingを目指す!~ポリフェノールの味と生体調節作用~
■日時 7月11日(木)15:00~16:00
■会場 Zoom配信
■主催 (一財)バイオインダストリー協会
■内容
(1) 感覚栄養学でWell-beingを目指す!~ポリフェノールの味と生体調節作用~
越阪部 奈緒美 氏(芝浦工業大学 システム理工学部 生命科学科 教授)
ポリフェノールが心血管系疾患リスク低減・海馬依存性 認知機能亢進を示すこと、ポリフェノールの苦味・渋味が 脳を活性化し、それらの有益な効果を示すことを見出した。 新たな概念としての"感覚栄養学(感覚による生体調節)の秘密に迫る
(2) 対談
(3) 質疑応答
■定員 会場500名、7月9日(火)締切
■詳細と参加申込みは下記サイトを参照ください。
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〇公益社団法人 大日本農会 令和6年度第2回農業懇話会『「令和5年度 食料・農業・農村白書」について』(オンライン併用)
■日時 7月12日(金) 14:00~16:00
■場所 TKP新橋カンファレンスセンター カンファレンスルーム15A
(東京都千代田区内幸町1-3-1幸ビルディング15階)※オンライン併用
■内容 大日本農会では、『「令和5年度 食料・農業・農村白書」について』をテーマに「令和6年度第2回農業懇話会」を開催。白書の作成に中心的に携った農林水産省大臣官房広報評価課情報分析室長の牧之瀬泰志氏を講師に招き、今回の白書のポイントなどについて紹介する。
■定員 会場70名、オンライン500名。参加費無料。参加申込みは7月11日(木)12:00締切。
■詳細と参加申込みは下記サイトを参照ください。
https://www.dainihon-noukai.or.jp/20240613102947
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〇日本土壌肥料学会創立100周年記念事業公開シンポジウムシリーズ 「サステイナブルな未来を創る土壌・植物科学」 第2回「持続的食糧生産」(オンライン)
■日時 7月27日(土) 13:30~16:00(予定)
■場所 オンライン
■内容 日本土壌肥料学会は、創立100周年記念事業として、公開シンポジウムシリーズ 「サステイナブルな未来を創る土壌・植物科学」 第2回「持続的食糧生産」を開催。参加費無料。
①「土壌微生物を利用した持続的食糧生産」
大津直子 (東京農工大学大学院農学研究院 教授)
②「栄養の利用効率を高めた植物の作出」
三輪京子 (北海道大学大学院地球環境科学研究院 教授)
③「ポスト緑の革命・イネの増収をめざして」
牧野 周 (東北大学名誉教授、東北大学高度教養教育機構・特定教授)
④「肥料を少なく与えても生育するイネの開発と特徴」
大森 良弘 (東京大学 大学院農学生命科学研究科 准教授)
⑤「汚染物質を吸収しない作物の作出と利用」
石川 覚 (農研機構 農業環境研究部門 化学物質リスク研究領域 無機化学物質グループ長)
■ 詳細は下記サイトを参照ください
https://jssspn.jp/event/symposium/100.html
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〇食品開発展2024(Hi Japan/ FiT Japan/ S-tec Japan/ LL Japan)
■会期 2024年10月23日(水)・24日(木)・25日(金)
■会場 東京ビッグサイト西1・2・4ホール&アトリウム
■後援 厚生労働省/東京都/日本貿易振興機構(ジェトロ)/農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門
■食品開発展2024 出展資料請求は下記サイトへ
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3 今が旬!いわての農産物紹介
今月はブルーベリーです。
岩手県でのブルーベリー生産は、昭和56年に県内の農家で経済栽培が開始されたといわれています。令和3年度岩手県の生産量は、60.8tと全国8位となっており、岩手町、盛岡市、二戸市で生産が多くなっています。参考までに出荷量全国1位は300tの東京都です。
ブルーベリーを大別すると、「ハイブッシュ系統」、「ローブッシュ系統」、「ラビットアイ系統」と生育適温で区別され、それぞれの系統で多くの品種があります。岩手県の気象条件に適する品種は、生育適温と耐寒性がりんごとほぼ同じ「ハイブッシュ系統」です。収穫は、7月上旬から8月にかけて行われます。果実は房状につき、熟したものから一つ一つ手作業で選りもぎを行います。このため、手作業による収穫と調製作業が全作業時間の約50%と他の果物に比較して高くなっています。
ブルーベリーは、目に良いとされるアントシアニンを豊富に含む濃い青色で、甘酸っぱい果実には、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。特にアントシアニンは、視覚機能の改善効果の他に、生活習慣病原因とされる体内の活性酸素を除去する抗酸化作用があります。
ブルーベリー果実の利用方法は豊富で、生食の他にジャム、ソース、ジュース、ワインなどの加工品や料理等に活用され、県内でも数多くの商品が販売されています。
その他ブルーベリーの葉と茎には、プロアントシアニジン、クロロゲン酸、カテキン、エピカテキン、およびルチンなどの体に良いとされるポリフェノールが豊富に含まれていることがわかっています。最近葉の収穫を目的に育成された品種がつくられ、ブルーベリーの葉を茶に加工する取り組みが始まり、宮崎大学発のベンチャー企業「なな葉コーポレーション」が販売しています(https://www.miyazaki-u.ac.jp/agr/community_activities/jigyou001.html)。
7月に入ると県内産のブルーベリーが販売開始されます。新鮮なブルーベリーをそのまま生で、また、ジュースやジャムなどの加工品など様々な利用方法でたくさん食べて仕事や日常生活で酷使された目の養生にいかがでしょうか。
4 研究会からのお願い
〇会員の皆様からの情報提供について
研究会では、メールマガジンに掲載する、会員関連情報を募集しています。イベント開催や商品案内等、研究会内で共有したい情報がございましたら事務局 seikouken@ibrc.or.jp までご連絡ください。