いわて農林水産物機能性活用研究会メールマガジン2024年10月号

目次

 研究会からのお知らせ

2 機能性食品等に関するニュース

3 食や健康に関するイベント

4 今が旬!いわての農産物紹介

5 研究会からのお願い

 

1 研究会からのお知らせ

  〇第9回いわて農林水産物機能性活用研究会総会の書面開催について

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  第9回いわて農林水産物機能性活用研究会の総会を書面開催いたします。当研究会グループメールにて総会資料を配布いたします。総会資料の準備ができましたら、あらためて会員の皆様へご案内いたします。

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2 機能性食品等に関するニュース

〇最新の機能性表示食品届出情報

(消費者庁「機能性表示食品届出データベース」より(令和6年10月29日現在))

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令和6年8月1日~31日の期間において消費者庁に届出があったものは121件でした。食品区分は、「生鮮食品」が2件、「加工食品(サプリメント形状)」が71件、「加工食品(その他)」が48件です。このうち生鮮食品は以下の通りです(「商品名(名称)機能性関与成分」で記載)。①「あまみバナナ(バナナ)GABA」、②「うみのファームぶり(ぶり)DHA・EPA」

機能性表示食品の届出情報検索 | 消費者庁 (caa.go.jp)

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3 食や健康に関するイベント

〇令和6年度(第63回)農林水産祭「実りのフェスティバル」

■日時 11月1日(金)~11月2日(土)

■場所 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4F展示ホールA (東京豊島区池袋)

■内容 農林水産業と食に対する理解の増進と、農林水産物の消費拡大等のため、農林水産省と(公財)日本農林漁業振興会は、都道府県、農林水産関係団体の協力を得て、令和6年度(第63回)農林水産祭「実りのフェスティバル」を開催。入場無料。

●天皇杯等の三賞受賞者をパネルで紹介展示

●政府特別展示(農林水産省)~パネル・実物で紹介展示

●都道府県の特長ある技術や農林水産物についての実物等の紹介展示

●都道府県による郷土特産物の展示、即売、 試飲・試食

●農林水産関係団体による展示、 即売、試飲・試食

●体験・ふれあいコーナーなど

  ■詳細は以下のサイトを参照ください。

    公益財団法人日本農林漁業振興会トップ (affskk.jp)

 

〇食品に関するリスクコミュニケーション「食品中の放射性物質~今と未来への歩み~」

■日時 11月18日(月) 13:00~16:30

■場所 (東京会場) アットビジネスセンター東京駅八重洲通り (東京都中央区八丁堀1-9-8八重洲通ハタビル5階)※オンライン併用、大阪会場もあります

■内容 農林水産省は、消費者庁、内閣府食品安全委員会、厚生労働省及び経済産業省と連携し、食品に関するリスクコミュニケーション「食品中の放射性物質~今と未来への歩み~」を開催。放射性物質の基礎知識や流通している食品中の放射性物質の現状について、学識経験者による基調講演、行政からの情報提供、昨年8月に海洋放出されたALPS処理水の科学的な安全性も含め、意見交換を行う。

●基調講演

     「放射性物質についての基礎知識」

       国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 放射線医学研究所 熊谷敦史氏

●行政による情報提供

     農林水産省消費・安全局、水産庁、消費者庁、厚生労働省健康・生活衛生局、資源エネルギー庁

●意見交換(パネルディスカッション)

■定員 会場参加100名、オンライン参加200名。事前申し込みが必要11月11日(月)締切(必着)。

詳細は以下のサイトを参照ください

    食品に関するリスクコミュニケーション「食品中の放射性物質~今と未来への歩み~」の開催及び参加者の募集について:農林水産省

 

〇 セミナー「ワンヘルス&ウェルネスに向けた新たなアプローチ」

■日時 11月20日(水)15:00~16:40

■会場 Zoom配信

■定員 500人

■主催 (一財)バイオインダストリー協会 【後援】 (公社)日本農芸化学会(予定) 【協賛】 (公社)日本生物工学会(予定)

■内容

●乳酸菌を利用したワンヘルスケアフード~成長と老化、免疫、個別化を標的に~

大池 秀明 氏((国研)農研機構 畜産研究部門 上級研究員)

未病から取り組むウェルネス向上

亀井 飛鳥 氏(東京大学大学院 農学生命科学研究科 特任准教授)

  ■その他 参加費は無料ですが事前登録が必要です。詳細は以下のサイトを参照ください。

    ワンヘルス&ウェルネスに向けた新たなアプローチ | 一般財団法人バイオインダストリー協会[Japan Bioindustry Association] (jba.or.jp)

 

〇アグリビジネス創出フェア2024『距離が縮まるマッチングAgri』

■日時 11月26日(火)~11月28日(木)

■場所 :東京ビッグサイト南2ホール (東京都江東区有明3-11-1)

■内容 :農林水産省は、「アグリビジネス創出フェア2024」を開催。全国の産学官の機関が有する、農林水産・食品分野の最新の研究成果を展示やプレゼンテーションなどで分かりやすく紹介し、研究機関同士や研究機関と事業者との連携を促す。大学、地方公共団体、国立研究開発法人等の研究機関など全国の136の機関が出展を予定。

■その他 参加費は無料ですが事前登録が必要です。イベントの詳細は以下サイトを参照ください。

  「アグリビジネス創出フェア2024『距離が縮まるマッチングAgri』」 の開催について:農林水産技術会議 (maff.go.jp)

 

4 今が旬!いわての農産物紹介

今月は「かき」です。

岩手県内のかきは、庭先の自家用果樹的な栽培が多くなっています。しかし、気象条件が温暖な大船渡市や釜石市ではまとまった栽培が行われており、大船渡市では「気仙小枝柿」、釜石市では「甲子柿」として県内外に出荷されています。品種は、両産地とも小ぶりの果実で渋があり、種子が無い「小枝柿」という在来品種です。渋抜き方法に特徴があり、「気仙小枝柿」は、干し柿でやや硬めのしっかりした食感と凝縮した甘みを味わうことができます。出荷は12月下旬からです。「甲子柿」は渋柿を室(むろ)の中に入れ、まきを燃やしその煙で燻煙することで渋を抜きます。渋抜きされたかきは、完熟トマトのような鮮紅色で甘くゼリーのような独特の食感となります。出荷は10月下旬から11月中旬頃です。

かきにはビタミン類が多く含まれています。ビタミンCは、みかんなどのかんきつ類の約2倍で約1個のかきを食べると1日に必要な量を補うことができます。ビタミンCには強い抗酸化作用があり様々な原因で発生する活性酸素を除去し体の酸化を防ぐことで老化や病気、肌のトラブルが予防できます。またβ-カロテンも豊富に含まれており風邪予防や肌荒れ防止が期待できます。かきの色素の一つであるβ-クリプトキサンチンには骨の代謝の働きを助けることで骨の健康維持に役立つことが報告されています。かきの特徴である渋みは、ポリフェノールの一種であるタンニンが原因です。タンニンには、悪玉コレステロールを下げる効果が報告されています。かきの渋抜きは、水溶性のタンニンを不溶化することで渋みが感じなくなるだけで消失することではないのでタンニンの効果も期待できます。

かきは、機能性表示食品として消費者庁に生鮮食品区分で3件登録されています(2024年10月現在)。機能性関与成分は「β-クリプトキサンチン」2件で表示する機能として「骨の健康維持」、「柿タンニン」1件で表示する機能として「悪玉(LDL)コレステロールを下げる機能」、「GABA」1件で表示する機能として「高めの血圧低下」となっています(複数成分での登録があり合計件数は一致しない)。

11月に入ると県内各地の産直施設や八百屋さんの店頭では地元でとれた様々な種類の新鮮なかきが数多く販売されます。渋抜きの有無をよく確認し機能性成分が多く含まれるかきをおいしくいただきましょう。

 

5 研究会からのお願い

〇会員の皆様からの情報提供について

研究会では、メールマガジンに掲載する、会員関連情報を募集しています。イベント開催や商品案内等、研究会内で共有したい情報がございましたら事務局 seikouken@ibrc.or.jp までご連絡ください。

なお、情報提供にあたっては以下の事項について確認をお願いします。