いわて農林水産物機能性活用研究会メールマガジン2023年7月号

目次

1 機能性食品等に関するニュース

2 農林水産物の機能性活用に関する生工研センター研究成果の紹介

3 食や健康に関するイベント

4 今が旬!いわての農産物紹介

5 研究会からのおしらせ

 

1  機能性食品等に関するニュース

〇最新の機能性表示食品届出情報

(消費者庁「機能性表示食品届出データベース」より(令和5年7月24日現在))

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令和5年5月1日~31日消費者庁に届出があったものは129件でした。食品区分は「生鮮食品」3件、「加工食品(サプリメント形状)59件、「加工食品(その他)」67件です。生鮮食品は以下の通りです(「商品名(名称)機能性関与成分」で記載)。①「北海道産SPF(エスピーエフ)豚もも切り落とし(豚モモスライス)イミダゾールジペプチド」、②「釧路幣舞橋の夕日(パプリカ)GABA」、③「POMONA TOMATO mini(ポモナトマトミニ)(トマト)GABA」。

 

機能性表示食品の届出情報検索 | 消費者庁 (caa.go.jp)

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2 農林水産物の機能性活用に関する生工研センター研究成果の紹介

〇公益財団法人岩手生物工学研究センター研究業務開始30周年記念講演会が開催されました!

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  令和5年7月14日(金)北上市にて、岩手生工研研究業務開始30周年記念講演会が開催されました。「岩手生工研の成果と今後の展望」と題して、生工研の3研究部からこれまでの各部の取組について講演が行われました。

本研究会会長である生物資源研究部研究の矢野部長は、岩手の農林水産物の機能性に関する研究成果と当研究会の活動等について紹介を行いました。 当日の様子は以下のサイトを参照ください。

 

  ■岩手生工研センタ-HP  公益財団法人岩手生物工学研究センター (google.com)

岩手生物工学研究センター | Facebook

 

3 食や健康に関するイベント

 

〇Food Bio Plus 研究会 公開市民講演会「人・社会・地球の健康を実現する未来の食」

■開催日時 2023年8月28日(月) 13:30~15:30

■会場 Zoom配信、京都大学 益川ホール

■主催 (一財)バイオインダストリー協会

■プログラム

1 食の現代社会論~科学と人間の狭間から  

伏木 亨 氏(甲子園大学 学長、(一社)和食文化国民会議 会長、京都大学 名誉教授)

2 自然を喰む~おいしいとはどういうことか

中東 久雄 氏(草喰なかひがし 代表)

3 トークセッション~食の未来、地球の未来

伏木 亨 氏(甲子園大学 学長、(一社)和食文化国民会議 会長、京都大学 名誉教授)

中東 久雄 氏(草喰なかひがし 代表)

聞き手:小川 順 氏(京都大学大学院農学研究科 応用生命科学専攻 教授、Food Bio Plus 研究会 会長)

■参加費  無料

■お申し込み

・会場参加の方(先着150名様)、オンライン参加の方(500名様)

・以下サイトにて講演会の詳細と申込み方法をご確認ください

(一財)バイオインダストリー協会HP  https://www.jba.or.jp/event/food_bio_plus_pl/

■締切 8月26日(土)

 

〇食品開発展2023(Hi Japan/ FiT Japan/ S-tec Japan/ LL Japan)

■開催日時 2023年10月4日(水)・5日(木)・6日(金)

■開催場所 東京ビッグサイト西1・2ホール&アトリウム

■主催 インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社

■食品開発展2023 HP 

食品開発展 | Home (hijapan.info)

 

4 今が旬!いわての農産物紹介

今月は「すいか」です。

岩手県のすいかの名産地は、滝沢市です。「滝沢すいか」というブランド名で県内外に広く知られています。滝沢市でのすいかの生産は、昭和30年~40年代に始まったとされています。滝沢市は、岩手山の火山灰が広がる水はけのよい土壌条件と昼夜の寒暖差が大きい気象条件があり、あまく食感に優れるおいしいすいかづくりに適しているとされています。収穫は、梅雨明け後本格的な夏の暑さとなる7月下旬からとなります。毎年この時期になると県内ニュースで盛岡市の青果市場で「滝沢すいか」の初セリの様子が紹介され、その後県内のスーパーマーケットや滝沢市内の産直施設で販売が本格的に始まります。さらに、「滝沢すいか祭」が例年8月10日前後に開催されます。新鮮なすいかがお手頃価格で購入することができます。詳しい日程は、滝沢市のHPにある「観光イベント情報」に掲載されます。

収穫を7月下旬から行うためには、苗を5月のゴールデンウイークのころ畑に定植しなければなりません。滝沢の5月上旬の気温は、すいかの生育にとってはまだ寒く保温が必要となります。このため、定植した苗を保温するため透明なビニルフィルムでカマボコ状に被覆するトンネル栽培がおこなわれます。さらに、農家の一工夫としてトンネルの上部に稲わらの束をのせます。わらの保温効果と少しの日かげをつくることで、晩霜被害や日焼けを防止します。5月に滝沢周辺でこのような畑を発見したらすいか畑だとすぐにわかります。

すいかは、果肉成分の約90%が水分です。ミネラル成分として利尿作用があるカリウムが多く含まれています。ビタミン類では抗酸化作用があるとされるβカロテンに加えリコペン含量が多くなっています。特にリコペンは、果肉の赤色の由来となっており、トマトの約2倍と野菜・果物の中で極めて高い含量となっています。さらに、すいかに含まれるユニークな成分としてアミノ酸のシトルリンがあります。シトルリンは、体内でのアンモニア解毒作用による疲労回復、血流改善や動脈硬化予防に効果があるとされています。その他、栄養成分としてフルクトースなどの糖分も多く含まれています。これから本格的な暑い夏です。農作業やスポーツで汗をかいた後の水分補給にすいか(滝沢すいか)はいかがでしょうか。

 

5 研究会からのお願い

〇会員の皆様からの情報提供について

研究会では、メールマガジンに掲載する、会員関連情報を募集しています。イベント開催や商品案内等、研究会内で共有したい情報がございましたら事務局 seikouken@ibrc.or.jp までご連絡ください。