いわて農林水産物機能性活用研究会メールマガジン2023年5月号
目次
1 機能性食品等に関するニュース
2 研究会会員からの情報
3 食や健康に関するイベント
4 今が旬!いわての農産物紹介
5 研究会からのおしらせ
1 機能性食品等に関するニュース
〇最新の機能性表示食品届出情報
(消費者庁「機能性表示食品届出データベース」より(令和5年5月30日現在))
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令和5年3月1日~31日消費者庁に届出があったものは174件でした。食品区分は「生鮮食品」9件、「加工食品(サプリメント形状)」98件、「加工食品(その他)」67件です。生鮮食品は以下の通りです。①「アボカドのちから(アボカド)オレイン酸」(「商品名(名称)機能性関与成分」で記載)、②「甘熟王ゴールドプレミアム(バナナ)GABA」、③「生活習慣米 ういまい(玄米)γ-オリザノール」、④「奥美濃古地鶏 皮なしむね肉(鶏肉)イミダゾールジペプチド」、⑤「ひろまる(リンゴ(サンふじ))リンゴ由来プロシアニジン」、⑥「ひろまる(リンゴ(サンふじ))リンゴ由来プロシアニジン」、⑦「菜彩鶏むね肉(鶏肉(生鮮品)むね肉)イミダゾールジペプチド」、⑧「SPEEDIA(スピーディア)オーストリッチミート モモ肉(ダチョウ肉)イミダゾールジペプチド」、⑨「フィオーレGABA(ギャバ)(トマト)GABA」。
⑦「菜彩鶏むね肉」は、県内の「株式会社十文字チキンカンパニー」社の製品です。当研究会が届出支援を行ったものです。
機能性表示食品の届出情報検索 | 消費者庁 (caa.go.jp)
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2 研究会会員からの情報
〇琥珀の新たな付加価値を求めて【地面の下のたからもの】
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岩手大学農学部の木村賢一教授から、琥珀(こはく)エキスを配合した商品開発に関する情報提供がありましたのでご紹介します。木村教授は、岩手県久慈市周辺で産出される琥珀について新たな生物活性物質を探索し、付加価値を高める研究に取組んでいます。詳細は以下を参照願います。
◆サイエンスポータル
https://scienceportal.jst.go.jp/gateway/sciencewindow/20230426_w01/
◆Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/e41e168d7e200011afb60ddffe2fb2c7da4e3930
https://twitter.com/sciportalJST/status/1651103634871173121?cxt=HHwWgoDSvcGA8-ktAAAA
3 食や健康に関するイベント
〇先端技術情報セミナー:バイオ地政学シリーズ 2「世界の食料と農業をめぐる状況と食の多様性」
ウクライナ侵攻により最も懸念された問題の1つが、世界でも有数の穀倉地帯ウクライナにおける穀物の生産と流通、価格への影響である。 また、近年、食肉がもたらす環境負荷、健康への悪影響や人畜共通感染症リスクなど、人類社会への負の影響が指摘されている。 こうした状況を背景に、世界の食料と農業をめぐる状況と食の多様性について検討する。
■開催日時 2023年6月16日(金)14:00~16:10
■会場 MS-Teams
■定員 500人
■主催 (一財)バイオインダストリー協会 Food Bio Plus 研究会、バイオエンジニアリング研究会
■後援 (公社)日本農芸化学会(予定)
■協 賛 (公社)日本生物工学会(予定)
■内容
●世界の食料と農業をめぐる状況を概観する
三石 誠司 氏(宮城大学食産業学群教授、食産業学群副学群長)
●食文化の多様性を踏まえた持続可能な食をめざして
氏家 清和 氏(筑波大学 生命環境系 准教授)
●ディスカッション
■講演会参加費 無料
■申し込み 下記HPから申し込みください。
■申し込み締め切り 6月14日(水)
■問い合わせ
(一財)バイオインダストリー協会(担当:岸本、橋本、矢田)
E-mail:miraibio(at)jba.or.jp ((at)を@に変えてください)
〇食品開発展2023(Hi Japan/ FiT Japan/ S-tec Japan/ LL Japan)
■開催日時 2023年10月4日(水)・5日(木)・6日(金)
■開催場所 東京ビッグサイト西1・2ホール&アトリウム
■主催 インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社
■食品開発展2023 出展資料請求
https://www.hijapan.info/requestexhibitorkit/
4 今が旬!いわての農産物紹介
今月は「だいこん」です。
県内のだいこんは、岩手町、滝沢市、葛巻町においてまとまった生産が行われています。出荷は主に7月から10月にかけて行われる「夏だいこん」です。だいこんの生育適温は20℃前後で冷涼な気候を好みます。このため、県内の大きな産地は、夏季冷涼な高標高地域に畑があります。岩手県の令和3年度の出荷量は19,800tで全国13位となっています。
だいこん栽培では、真っすぐで肌のきれいなものをつくることが目標となります。このため、農家は作付けの前年に堆肥を畑に散布し深耕して、畑の土がやわらかく深くなるような土づくりに力を入れています。また、だいこんは、連作するとだいこんの表皮を傷つける「キスジノミハムシ」や「ネグサレセンチュウ」の密度が高まり品質が低下します。これら害虫被害を防ぐためだいこんと緑肥作物やスイートコーン等の他作物を組合わせた輪作栽培を行っています。
だいこんには、ビタミンCが多く含まれております。ビタミンCは多くの働きがありますが、肝臓の機能を助ける効果もあるとされています。また、アミラーゼ(ジアスターゼ)という消化酵素も含まれており、でんぷんの消化を助け胃酸をコントロールすることから胃もたれや胸やけが予防されます。さらに、だいこんのピリッとした辛みはイソチオシアネートで、胃液の分泌を促し胃の健康を保つ働きがあります。いずれの成分も熱に弱いため「大根おろし」がおすすめです。これからの暑い季節、冷たいものの飲み過ぎ食べ過ぎ等は胃腸に負担がかかります。ピリッと辛みがきいた「大根おろし」を上手に利用して、調子を整えるのはいかがでしょうか。
5 研究会からのお願い
〇会員の皆様からの情報提供について
研究会では、メールマガジンに掲載する、会員関連情報を募集しています。イベント開催や商品案内等、研究会内で共有したい情報がございましたら事務局 seikouken@ibrc.or.jp までご連絡ください。