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公開セミナーのお知らせ

2016/02/21 16:28 に 長洞希 が投稿   [ 2016/02/24 23:58 に更新しました ]
食品栄養学の分野でご活躍されている先生方2名をお迎えして、下記のとおり公開セミナーを開催します。

日時:平成28年3月1日(火) 13:30〜15:30
場所:岩手生物工学研究センター 1階大会議室 
    (北上市成田22-174-4)


【演題1】難消化性オリゴ糖によるフラボノイド吸収促進とその生理作用

【講師】原 博  教授(北海道大学大学院農学研究院

 植物性食品に多種類含まれるフラボノイド類は、耐糖能改善や抗動脈硬化作用など多くの生理作用が報告されているが、その吸収率は低い。難消化性オリゴ糖は、ミネラル吸収促進や脂質代謝改善など、プレバイオティクスとして大腸発酵を介した作用がよく知られている。私どもは難消化性オリゴ糖研究の中で、フラボノイドの吸収がオリゴ糖の同時投与で促進されることを見いだした。この吸収促進には、複数のメカニズムが介在していた。本セミナーではこれらメカニズムを紹介するとともに、実際にフラボノイドの一種であるケルセチン配糖体と難消化性オリゴ糖を同時に摂取したときの、耐糖能改善作用や、これに関連した消化管ホルモン分泌増強作用を紹介する。

<専門分野/キーワード> 食品栄養学 / 食物繊維、オリゴ糖の生理作用、食品ペプチドの生理作用、フラボノイドの吸収、生理活性リン脂質の吸収と生理作用など


【演題2】血中プラスマローゲンのバイオマーカーとしての有用性とプラスマローゲンの吸収特性

【講師】西向 めぐみ  准教授(岩手大学農学部動物科学課程

プラスマローゲンはグリセロール骨格のsn-1位にビニルエーテル基を持つグリセロリン脂質のサブクラスの一種で、動物組織全般に広く分布し、食品としてもある程度日常的に摂取しているリン脂質である。しかし、その吸収に関しては不明な点が多い。またプラスマローゲンは、ビニルエーテル結合による抗酸化作用が考えられ、リポタンパク質中のプラスマローゲンによるコレステロール酸化抑制および動脈硬化症の予防効果が示唆されている。我々は、長年、このリン脂質について研究をおこなってきた。今回は、プラスマローゲンの吸収特性と血中プラスマローゲンの動脈硬化症のバイオマーカーとしての可能性に関して紹介する。

<専門分野/キーワード> 食品栄養学 / リン脂質の吸収と生理作用


【対象】当センター職員、県試験研究機関、独立行政法人試験研究機関、大学、農業大学校などの関係研究機関を想定した内容となっています。

※ 事前申込みの必要はございません。お気軽にご参加ください。参加費は無料です。
問い合わせ先:0197−68−2911 管理部


こちらは、ケルセチンの構造式。
ケルセチンは、リンゴ、茶葉、タマネギに多く含まれます。

ケルセチンの配糖体(糖が結合している状態の化合物)で有名なのは、ルチン。
ソバ、柑橘類に含まれています。

これはルチンの構造式。
講演で登場するかはわかりませんが、ほんの一例をご紹介しました。

単独では吸収や機能発揮が難しいとされる機能性成分ですが、難消化性オリゴ糖の組み合わせでどんなことが起きているのか?
お話を伺うのがとても楽しみです。
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