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2016年10月31日

2016/10/30 16:42 に 箱崎真友佳 が投稿
公開セミナーのお知らせ

講師の先生方をお迎えして、下記の通り開催いたします。

日時:平成28年11月4日(金)  10時〜12時
場所:岩手生物工学研究センター 1F大会議室


セミナー1:食生活におけるオメガ3系脂肪酸の重要性
   講師:守口 徹 教授(麻布大学 生命・環境科学部)

これまで栄養学領域において、食事中の栄養素は血液成分を変化させても、脳の働きには影響しないと考えられていた。ところが油脂(あぶら)の中の2種類の必須脂肪酸(オメガ3系とオメガ6系脂肪酸)は、脳内の脂肪酸バランスを変化させ、脳の働きを変えることがわかってきた。食生活の欧米化は、魚食離れを加速させ、オメガ3系脂肪酸の摂取不足に陥り、脳機能に基づいた精神的な社会問題に関わっていると考えられている。オメガ3系脂肪酸の働きは、対応するオメガ6系脂肪酸とのバランスも重要と考えられているため、我々が日常使用している油脂だけでなく、食品に潜む油脂を詳しく知ることが重要になる。本講演では、脂質の基本を再確認し、オメガ3系脂肪酸を効率よく摂取する方法も含め、その重要性を考えてみたい。



セミナー2:脳機能におけるオメガ3系脂肪酸の役割
   講師:原馬 明子 特任准教授(麻布大学 生命・環境科学部)

現代の食生活では、オメガ3系脂肪酸の摂取する機会が減少し続けており、その結果、脳内のドコサヘキサエン酸(DHA)を減少させ、若者の感情のキレやすさや母親の育児放棄、中高年の自殺・うつなど、社会的に広がりを見せている“心の病(気分障害)”に関わっていることがわかってきた。これを詳細に解析するため、食事性オメガ3系脂肪酸欠乏マウス(ω3欠乏マウス)を用いて、周産期(妊娠期・授乳期)を含む胎仔期から老齢期までライフステージに合わせた疾患、QOLに対するオメガ3系脂肪酸の有用性を検討している。また、脂肪酸の代謝酵素であるΔ6不飽和化酵素を欠損させたマウス(D6D KOマウス)を利用して、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)など各オメガ3系脂肪酸とそれに対応したオメガ6系脂肪酸の役割を明らかにしている。本講演では、動物実験の結果を中心に概要を紹介しオメガ3系脂肪酸の役割について考えてみたい。




【対象】当センター職員、県試験研究機関、独立行政法人試験研究機関、大学、農業大学校などの関係研究機関を想定した内容となっております。

※事前の申し込みは不要です。お気軽にご参加ください。

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